カモ達の食事 その2

 いつものカモたちの採餌、それぞれで少し違うので紹介します。

 水面採餌のカモ。彼らは潜ることができないので浅い場所ではこんな風に尾を出して摂ります。写っているのはオカヨシガモです。カルガモ、ヒドリガモ、コガモもこうして餌を取ってます。

 

 では他の場所での採餌を見てみましょう。陸に上がって、草を摂ってます。

 

 ↑カルガモ↓とマガモ↑

 

 マガモ↓

 

 ヒドリガモ↓

 

 コガモはこんな風にごく浅い場所での採餌風景を見かけます。彼らは他のカモに比べると小さいので浅瀬にいることが多いです。。

  

 

 潜水採餌のカワアイサは川の流れにのって下りながら採餌する姿や堰で貯められた深い場所で潜って摂るのをよく目にします。

 

 川を上りながら餌を取っています。 ↑
 ここは堰なので潜ることが出来ます。↓

 

  潜った!↓

 

 オオバンも同じで、彼らはどこにもいるというほど、カモが集まっている場所でマイペースで食事しています。その後をおこぼれを頂こうと追いかけるヒドリガモやオカヨシガモがいて、なんとも面白い光景です。

 

 

 そうそう川べりで採餌するのはカモだけではなく、キジ、カラスなどもいますし・・・

   

 

 ヌートリアも・・・

 

 

カモ達の食事

 カルガモを中心にヒドリガモ、マガモなどが集まっている場所があります。人家が川沿いになく、堤防沿いの道は車の通りも少なく、散歩する人や自転車に乗ってる人が通るくらいの場所です。

 

 真ん中に川が流れていて、それに沿って草が生い茂った河原があり、それよりも3m以上、上に造られた堤防沿いの道を人は歩いているのです。人が下の河原に降りて行くことはほとんどないでしょう。カモたちにとっては人が近寄ることがない安全な場所なのです。

 

 だから彼らが集まっているんだと思ってました。カルガモは確かに根倉にしています。けど、1月の中頃から、ヒドリガモたちの姿が500m上流の堰から消えました。どうも、この場所に来ているらしいと思ってました。

 そして見つけたのです。この草の生い茂った場所で彼らが食事をしているのを!

 

 けど、いつもの散歩道からはヒドリガモの姿が見えません。で、川の反対側から、見ることにしました。

 いました!かなりの数のヒドリガモが。その上、その食事風景が確認できたのです。雪が溶けて草が出てきたのです。緑の草を食べてます。

 

 上の写真を拡大すると

 

 下の写真にも採餌をするカモの姿が映ってます。どこにいるか、わかりますか?

  

 

川では

 カモたちがカワアイサに対して攻防するように隊列を組む姿が確認されます。

 

 休んでいるカワアイサ

 

   少し離れた場所に棲家のあるカモたちが警戒してます。

 

 けど、そんなことはお構いなしにカワアイサはやってきて、採餌を始めます。夜間、餌を取る水面採餌のカモと違って、カワアイサは潜水採餌で日中に餌をとります。他のカモたちとは違うので仕方がないのですが・・

 

 ここでも隊列を組んでます。

 

 カワアイサは彼らを飛び越えて降り、さあ行くよと隊列を組みました。

 

 この場所はマガモを中心にいます。ここでも・・

 

 ウまで加わっているのが珍しいと思ったのですが・・・不思議なんだけどカワアイサが近くにいるわけでもなく、かなり遠くにいるのにこうして隊列を組むのです。何がそうさせるのか、わからないです。

 

 撮った位置が違うけど、同じ場所です。こんな風にカワアイサに占領される時もあります。この場所は流動的でカワアイサは休んでいるだけですが・・

 

 カワアイサ、カルガモよりも少し大きいのと白が基調なので目立ちます。私はこんなに毎日、散歩をしなかった2015年から気になって写真に撮っていた鳥です。(この写真は最近です。)

 それはさておき、鳥たちのそんな光景を見ながら、場所取り争いは人間と全く変わらないと思うのです。それにしてもこんなにカモが集まってきて、餌は足りるのかと思ってしまいます。

雪が阻んで

 暮れからの大雪で川に鳥見に行くことはままならず、大晦日、夕方、行ってみました。ここは支流、カモの姿は確認できても、これでは近寄ることすら無理でした。

 その後、本流を見てから帰る途中、特急が横を通り過ぎて行きましたが、誰も乗っていないように見えました。それにしても、この道、歩くのに苦戦しました。

 いつもの高速道路の下は車を停める場所があるので、そちらに車で行ってみました。もう夕方で暗くなってて、撮った写真はボケてますが・・いつもの場所ではヒドリガモ、コガモ、マガモ、オオバンなどが確認できました。

 その下流にはカワアイサもいました。大雪でも自然界のものたちは逞しいな!って思ったものです

 さて年が明けて6日に、雪の状態も落ち着いてきたので、冬休みで暮れに来ていた孫たちと鳥たちを見に行きました。

 ここはまだまだ雪が残っていて、歩きにくかったですが、孫たちは全く気にかけるわけでもなく、どんどん進んでいくので追いかけるのが私にはきつかったですが・・・

 いつもの場所ではヒドリガモ、コガモ、マガモの姿を見て、ホットしました。

 

 カルガモはお休み中で・・

 

 カワアイサもゆったりと泳いだり、採餌したり・・
 自然界のものたちは強いな!って思うし、雪が深かった時にどこにいたのか気になるけど、今だにわからないままです。

川の中は賑やかに

9月になると、次々と北からカモたちが帰ってきました。ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オオバン・・と

留鳥のカルガモとの場所取りが始まって、落ち着くまで一ヶ月以上、かかりました。

極めつけは11月の初めに帰ってきたカワアイサでした。最大で40羽を越すグループでやってきたので、なんとか落ち着いていた川では騒然とした状態になりました。カワアイサも困ったと思いますが・・

これがカワアイサです。他のカモに比べるとひとまわり大きいです。白いというイメージです。

この日は数えると40羽を超えてました。そんなに大勢で来てしまったの!でした。

他のカモとのこの場所での場所とり争いとなりました。

今までいたカモたちも応戦!

この後は見てないのですが、たぶんカワアイサがしばらく餌をとっていたのだと思うのです。日中に餌を取る潜水採餌ですから、夜、餌をとる他のカモとは違います。夕方になると休みます。

今、カワアイサは雨がよく降った日以来、集団がバラけたようです。夕方、20羽が集まる場所↑が棲家になり、他の20羽はどこにいるのか、私の行動範囲にはいないようです。

秋になると

 この時期、留鳥のカルガモ以外の渡りのカモが見られるようになる。長い距離を渡って帰ってくる。ところがオスは本来の姿ではなく、エクリプスと言って、似て非なる姿となるので、このカモは誰?となってしまう。

 ではどんな姿なのか?紹介しましょう。

 まずはヒドリガモです。

次にコガモ↓

 マガモ↓

 いかがでしょう? 

 見慣れている姿と違うので、ぱっと見に「あなたはだーれ?」となってしまいます。それでも11月になると本来の姿に変わってきます。これは繁殖を終えると、派手なオスの色を地味な色に変化させて外敵から身を守るということなんですね。今回、初めて知りました。

 

その後・・

 なんだかんだと毎日を鳥見で過ごしているうちに既に10月になってしまいました。

 私が気にしてずっと追いかけていた片羽のヒドリガモは10月2日までは確認できたのですが、その後、見つけることは出来ませんでした。

 9月30日、その日のヒドリガモは幸せそのものでした。この頃、他のヒドリガモが渡ってきていて、そのなかの1匹が片羽のヒドリガモと一緒にいたのです。この日のカレは全く人目を気にすることなく、2匹で楽しそうに泳いだり、餌を取ったりしてました。たぶんこの2匹はつがいではないかと思われました。一枚目はボケてるけど・・・

上が片羽のヒドリガモ(オス)で下がメスのヒドリガモです。

 が。。次の日(10月1日)にはお互いに呼び合う声が聞こえるのに一緒ではなく、片羽のヒドリガモしかいませんでした。何かがあったのかもしれません。

上は片羽のヒドリガモ(10月1日)この時は呼び合ってましたが。。

 が、その次の日から、そこには渡ってきたヒドリガモ(メス)しか確認できず、一週間が過ぎ、とうとう残されたヒドリガモもその場を離れてしまいました。

こちらはメスのヒドリガモ(10月5日)1匹で呼んでました。

 たった1匹で同じ場所から離れることなく過ごしてましたが、この日↑(7日)を最後に居なくなりました。諦めたのでしょう。

 もしかして、片羽のヒドリガモは下流に流されたのかもしれないと何日も探したのですが、その下流は人が入るのを拒んでいるような藪と竹に阻まれて、全てを見ることが出来ません。なので私の追求もそこで終わりとなりました。それにもし下流に流されたとすれば、メスのヒドリガモはそこまで飛んで行けるはずなので何日もあの場所に待っていることはないですし・・

 たぶん予期せぬ何かが起こったとしか思えなく、とても残念です。
 がっかりしました。これから楽しく過ごせたはずなのに・・・

 

ヒドリガモは

 なかなか姿を現さない。とにかく毎日、周辺を探すのだが、見つけるのは容易ではなかった。この場所は川原に草が背丈ほどの高さでびっしりと生えていて、対岸の様子を見ることが困難なのです。

 寺谷橋から双眼鏡で確認して見るしかない。19日に撮った写真をよく見るとヒドリガモらしき姿があった。(右端の石に)が、見落としてしまっていた。

 21日、橋の下を上流に行くカモを見つける。これはヒドリガモと直感して確認すると確かにそうだった。急いで写真を撮る。かなり早いスピードで行くのと太陽が眩しくて撮りにくい。そうこうするうちに姿が見えなくなった。

 22日、カルガモが4匹、川を行ったり来たりしている。彼らが現れるとヒドリガモも出てくるのではと思って、カルガモの動きを追っかけていると、赤く見えるカモがいるようだ。橋からは遠いのでできるだけ近い場所に移動した。

 明らかにヒドリガモがいました。最初に確認した場所の対岸にいました。そこがヒドリガモの居場所なんだということが分かったのです。

 24日も同じ場所でカルガモといるのを確認しましたが、私の姿を見るとカルガモも休んでいた石から泳いで逃れるし、ヒドリガモも近くの草むらに隠れて出てこなくなりました。カレらは人間を極端に嫌うようです。人間は周りの草刈りに音を立てて入ったり、魚を獲りに川に入ってくるので恐怖なのでしょう。

↑ 右の平な石の上にいたのに真ん中の草むらに姿を消した。

 私はカレにとってはストーカーのような存在なのかもしれません。片羽で生きているので大丈夫って気になっているのですが・・(悲)

 とにかく他の場所に比べるとカモは少なく、鹿など他の生物がいる河原です。今までの場所とは違う環境にいるので元気でいてほしいです。

そしてまた・・

 8月26日に見かけなくなったヒドリガモ、なんと2kmほど下流にいるのを見つけたのです。9月6日、多くのカルガモが休んでいる場所に違うカモが写真に写ってました。

 で、7日、確認のために見に行きました。するとはっきりと片羽のヒドリガモがいたのです。

  1週間、どこに居たのか?何度も確認に行っているので不思議だったのですが。とにかくいることが分かって良かったです。

 13日にはカルガモではないカモがいるのを見つけたのですが、何カモだか分からず、生物系に明るい仲間に質問するとマガモのエクリプスだということでした。この時期になるとコガモのエクリプスも確認されるようになりました。他のカモのやってきて川は賑やかになりました。

 ヒドリガモはどこにも受け入れられず、1匹で過ごすことが多いです。まだヒドリガモの仲間は渡ってきてません。キビシイですね。

 ある日、川に人間が侵入しました。この川には下水が流されているという話があって、知ってるこの地の人は入らないのですが・・・


 カモ達はパニックになり、ほとんど飛んでいってしまいました。ヒドリガモはどこにいるのか?確認できなかったです。でも次の日に独り石の上で休憩してる姿を見つけました。16日

 ところがその日、16日の午後から、かれの姿は全く見なくなったのです。下流に流されたのかと思い探すのですが、この先の河原は全く草刈りがしてなくて、川の一部しか確認できません。

 19日、遊歩道から見ることができる場所があり、覗くと、カモの姿を見かけたので双眼鏡で確認するとヒドリガモではありませんか。カレは私に気づいて、こちら側に寄ってきたのだと思うのですが。真下は草が覆い茂った上に側溝があって死角になってます。写真を撮る間もなく・・・

向こう岸の右手の河原の手前を泳いでました。

 反対側から確認しようと行ってみましたが、何も見えないほどの雑草の高さがあって無理でした。

 多分、彼ヒドリガモは堰に近づいて、魚道に落ち込んでしまったのではないかと思われます。元の場所に戻るには飛べない限り、無理です。とりあえず生きていたのは良かったですが。

 堰はこんな状態で高さはかなりあります。見えないけど右手に魚道があります。

 遠くに見える赤い橋の下に写っているのが上の堰です。そこから川は蛇行してます。緩やかになった場所(写真手前)がヒドリガモがいた所です。どんどん下流に流されて行くのでいつか追いかけることができなくなるかもしれないです。

そして・・・

 今度は日照り続きで水の量が減っただけではなく、何度かの増水は鳥達の餌となる草や藻を根こそぎ、流してしまったのです。特にヒドリガモ達のいる場所は水は澄んで綺麗になったのですが、藻はほとんどなくなり、カルガモのグループはこの場から他に餌を求めに行き、休憩に帰ってきます。

 写真は土手、土が露出しているところまで水が来て、その場の草木を薙ぎ倒して下流に流された状態です。

 飛べる鳥は飛んで行けば、餌ばに困りません。けど、飛べなくなった鳥には過酷です。

 そう思っていた8月26日以来、ヒドリガモの姿を見なくなりました。どこに行ったのか、それとも何かに襲われたのか、なんの手がかりもないのです。上の写真は26日に撮影。

 その場に残ったカルガモは餌を取るのに苦労してました。

このカルガモは背伸びして葉を取ってました。 

 他のカルガモはその場所よりも上流に集まっているようでした。上流は堰がうまく機能しているせいなのか、中洲のような場所に集まってました。それでも川の中の変化はあり、石が集まって河原ができている場所もあり、増水は川の様子をかなり変えるものだと実感しました。

 この場所はカルガモ達の休憩地の一つです。雨の日には集まってきます。天気が良い日には全くいません。この周囲、五キロ圏内をねぐらにしているカルガモ達が使ってます。

 毎日、観察しているといろいろな発見があります。

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