フィジー

旅の絵本

 このところ、家に潜んでいる。と、友人が外に誘ってくれた。コロナ時代、狭い場所には行けない。外で過ごす場所を探して、それぞれの車で出かけた。たまたま日曜美術館で安野光雅を取り上げていたので久美浜にある「森の中の家安野光雅館」に行く。

 我が家から久美浜に行く時は夜久野峠を越えて行くことが多いし、ナビもその道を案内するので久々に峠を越す。以前はジグザクと山に沿って、曲がりくねった道でがけ崩れの後を気にしながら走った。なんと谷をゆったりとカーブしながら降りて行ける新しい道になっていた。その前後は以前と変わらないけど、走りやすくなっていた。

 1時間ほどで着いた。ここは何度か、訪れている。友人たちは豊岡なので近くて、すでに着いたいた。レストランの外の椅子に座っているマスクで顔を覆った怪しげなふたりと合流。

 安野光雅館に入ると鑑賞する人が思ったよりも多い。一枚の絵の中に潜む多くの動物を探すという企画もあり、絵の前で盛り上がっているし、私たちも探す。30年以上前に「旅の絵本」を買って以来、安野光雅のファンなので、その頃の子どもたちとの会話を思い出す。旅人を探したり、神話や童話、聖書、などなどの一場面を見つけることが面白く、夢中になって、絵の世界に入り込んだものだ。

 たぶん、「旅の絵本」のⅣまでは読んだと思う。Ⅴはどうだったか、覚えていない。で、ⅤとⅥ、Ⅷを買った。「旅の絵本」その2枚目をめくると、Ⅴはスペインのカダケス、Ⅵはデンマークのスケーエン、Ⅷは日本という。それが下の写真。

 旅人は小舟から浜に上陸して、その国を旅して行く。デンマークと日本の浜の様子は他の本でも同じような小さな村に着いて、そこから物語は展開していく。スペインのカダケスは村ではなく町なんだと思った。もちろん、波止場は町(街)が多いからね〜

 例えば、フィジーのスバもそうだった。けど、大きな船が着く港。

 この大きな船の港の近くでは仕事に行く人や物を運ぶ人たちの船が行き交っている。船着場の周りには人々が集っている。

「旅の絵本」の旅人が上陸する浜は小さな村や町がいいな!

フィジーだったら、こんなところかな。

 スペインのカダケスの町の雰囲気は人の声が聞こえて来るようで、懐かしさを感じて、いいね〜

 などなどと勝手な感想を述べながら、実は楽しんでいるわけで・・・

 その後、レストランでランチ、庭のテーブルで2時間ほど、おしゃべりしてから、時間をかけて徐々に造られている森を歩いた。いつの日か、ゆっくりと散策できる森の公園になるだろうねと話しながら。。。

 そして、それぞれの家に向かって帰る。山の中ばかりを走った。雪がすっかり消えていて、暖かで春!?と勘違いする日だった。

 

この2年間のフィジーのこと

2015年からフィジーに時々、来てます。

今までここでの暮らしに一杯いっぱいでブログまで手が回らなかったですが、今回はなんとか書いてます。ここで見聞きしたことを記録したくて。2015年のことも2016年のことも今年のこともごちゃまぜになってますが。

いろいろと日本と違います。日本のように便利ではないし・・私の子どもの頃のようかな?・・けど全く違ったり・・当然ですよね。違う国ですもの!

でもやっとそれに慣れてきました。ここにいるとまあいいか!とアバウトになります。

でも来週には帰国します。それまでどれだけ書けるかな?!です。

船が入ってくると・・・

スバの港に大型客船が入ってくると、パイロットとタグボートが活躍するのは紹介しましたね。寄港の際には他にもいろんな人々が働いてます。

パイロットが波止場に移動します。

大型客船が接岸し始めます。

タグボートが見えます。

接岸するのを見守るように何人かの人々がいます。この人達の仕事はこれからです。ほとんど接岸キリキリの場所に来ました。パイロットもタグボートも一旦、離れました。

その間、約10分、船からロープが一本下ろされました。

船をしっかりと固定するロープを張る人たちでした。

陸からだけでなくボートも使ってロープを張ります。

タグボートも加わってます。クレーンみたいな機械を使わないのですね。こういうものなんでしょうか?

しっかりと二カ所のビットに固定されました。

人の姿がなくなり、タグボートも離れていきます。約35分間でした。

これで終了かと思ったら、またまた人がいました。何しているのかと・・・

洗っているのですね〜 

 

 

畑の持ち主は。。。

この前、狭い畑って、書いたけど…実は違うって、気づきました。狭いどころか、大きな畑でした。昨日、畑のおじさんらしき人が小道を登って帰っていくのを見てました。ちょっとよそ見をしている間に姿が見えなくなって。。あらら、どこに?

で、あっ!と気づきました。そういえばここの上のプールから撮った写真だと丘の上に家があった。この写真です。右手の丘の上に。

そして下の写真では右手に屋根が見えてる家がおじさんの家だと思われます。写真では見えないですが左手の家の周りには柵があって、こちらには来れないのです。ということで、この一面のキャサバは右手の丘の上の人が植えたのでしょう。この丘と谷全体が畑となります。

きっと住宅地として開発される前、この辺はこういった畑がたくさんあったのでしょうね。

そういえば…港で

大型客船が来なくなった2015年10月30日の朝、コンテナ船とか貨物船が忙しく湾内を移動してました。一隻の中国船もしくは台湾船が入ってきました。が…しばらくすると傾いているように思えたのです。

やはり動けなくなりました。ここはサンゴ礁の湾、岸に近いと浅いのです。そこに乗り上げたのでしょうね。それにしても積荷も半端ないですね〜

すると、なんと、パイロット船(水先案内船)が押し始めました。こちらから見えない側にも他の舟がいるみたいでした。

そんなのでいけるわけ?って思ったけど…

いけちゃいました。

何事もなかったみたいですね。

パイロットって、いろいろしてしまうのですね〜

 

大型客船

この国はサンゴ礁に囲まれた島、首都スバは自然がつくった湾をうまく利用して大きな船が寄港できるようになってます。大きな客船が寄港するとタグボート(引船)と水先案内船が実に上手く港に接岸させます。たまたま港がよく見えるホテルに長く逗留しました。

様々な大型客船が寄港しました。特に2015年10月は多かったです。

初めて見たのは2015年5月でした。「SEA PRINCESS」

次が6月になって、「LEGEND SEAS」

平行しているオレンジ色のこの小さな舟はPILOT、水先案内船です。

6月8日 アメリカ軍の病院船。日本の自衛隊員も乗ってました。

日本に帰国し、9月に再び訪れました。そして同じホテルに逗留。

10月10日、「VOLENDAM」と「CARNIVAL REGEND」

10月17日、「P&O」( PACIFIC PERL )二隻の舟タグボートは港の入り口から誘導し、接岸のために船の向きを変えます。

寄港すると、いつもフィジー警察の音楽隊が迎えます。

10月18日、「DAWN PRINCESS」

10月19日、「HOLLND AMERICA LINE」

10月25日、「 HAPAG LLOYO 」近隣を廻る船かしら

10月28日、「Celebrity SOLSTICE」.  大きい!

接岸中、乗客が。。。いろんな国の人が乗ってるようです。

20月29日、「COSTA LUMINOSA」 これも大きい。すでに他の船が寄港し接岸しているのですが…

接岸は波止場角キリキリに寄せ、ロープで固定します。このぐらいの船の大きさだと大がかりですね。

その後、11月に入ると客船は来なくなりました。11月の中頃、ホテルから港が見えない所に引越したのでそれからのことはわからないです。

大きな客船はのんびりと世界を廻るという夢がありますね。

でも、こんな舟で休日を楽しむのも良いですね。

 

大型客船の寄港

Suva港に大型客船が入った。マーケットは土曜日が最も人出も多く店も多いのですが、平日でも大型客船が寄港すると賑やかになります。でもマーケット内に入る観光客はほとんどないです。

土曜日で大型客船となると街は凄いことになります。まるで違う街のように変身するのです。民族衣装をまとった筋肉逞しい男性が店の前に立ち、前に座る人々が民族音楽を奏でます。ここはTAPPOOという5階建のショッピングモールの入り口です。

今はお休み時間かな。

いつもと違う人々がショッピングに来ます。街で見かける客船の人々、船が違っても何故か、同じ格好なんです。実際、何を買うのかしら?陸の散歩を楽しんでいるのかもしれません。

Jacksという店も外に椅子を用意して出迎えます。けど、暑くてむしむしするので木陰で座っている方が良さそうです。

ここまで船からそんなに遠くはないけど、もう疲れてしまったようですね〜

実際、スバ観光で行くところって歩いては少し遠いフィジー博物館とか…

博物館はサーストンガーデンという公園の中にあります。手入れの行き届いた公園です。お隣の敷地は大統領官邸です。

そうだ!ビクトリアストリートの軍の音楽隊のパレードかなあ。これほどでなくても客船が寄港するとパレードが始ります。観光とセットになってるのかも。

大統領官邸です。ここで別の楽隊と入れ替わります。

このパレードは素晴らしいです。でもついて行くには距離があるし意外と早いので途中で脱落する人が多いです。

 

Suva Municipal Market

この公営のマーケットには野菜、果物、卵、カバ、工芸品、仕立て屋などが入っていて賑やかです。野菜や果物、卵などの店はフィジー人、インド人、中国人などそれぞれ売り方も違います。フィジー人は野菜コーナー、果物コーナーだけだったりします。インド人のコーナーはチリなど辛いものを扱っています。中国人は中華料理に使う食材もあって何でも扱っているように思います。キチンと束ねて買いやすくしてます。

上の写真の人たちが売るのは家で調理したものです。家庭の味でしょう。

それぞれがコーナーを構えて売ってます。他のスーパーに比べると安いものが多いです。ただしオレンジとかいったオーストラリアやニュージーランドなどからの輸入品は高めです。

地元の野菜、果物は明らかに安くて新鮮です。それでも時には古くなってるのもあるのでよく見て買うようにしてます。が、マーケット内が暗くて、確認できないこともあります。

できるだけ明るい場、外のテントで売ってるのは確かめやすいです。これはダロという芋類で主食です。

果物では見たことがないものがあり、これは何ですか?と聞くことが多いです。今回はサワーサップという名の果物を勧められました。どんな味なのか、よく分からず、また今度!とスルーしたのだが、この果物、見かけよりも美味しいらしい。ヨーグルトのような味とか。次に見かけた時には買ってみよう!

パンの実という、野菜?ジャガイモのような使い方をするという。お店の人の説明ではいろんな料理に使う、例えばカレーに入れると言ってました。これも一度は買って試してみたい。

前の畑に紹介したポポという果物も美味しい。ややマンゴにちかい味がします。マンゴの濃厚な甘さはないが。どこにでもある果物です。今の時期はマンゴがないらしく、売ってなかった。

パイナップルやバナナ、スイカは当たり前に見る果物ですね。日本でもスイカは収穫できるけど、パイナップルやバナナ、取れ立ては食べられないから、これは貴重です。バナナの見方は四つに分かれた角が丸い方が美味しいと言う。パイナップル、切ったのも売ってる。

チリなど辛いものは種類があるようですが、普段から食べないものには興味ない。舌の先に当たらないように食べるのだそうだ。舌の先は辛みを強く感じるから。こちらの食べ物は塩こしょうではなく、チリで食べるから、基本的に味が薄い。旨味という感覚はないと思われます。

カバ(ヤンゴーナの乾燥した根)という飲み物があります。これは麻薬ではないし酒でもない。シビレみたいな感じになって、気分が楽になるらしい。何かの集まりがあると、こちらの人はカバ用の大きな鉢を用意して、カバを摩り、水を加え泥のような色のカバを飲む。カバの根は二階の売り場にたくさんある。普通に買えちゃうのです。

タマネギとかジャガイモとかも二階で売ってる。

まあ、このマーケットは肉とか魚とかの売り場がない大きなファーマーズマーケットです。

お花の売り場。日本の花屋さんとは違うでしょう。こちらではこういう生け方をするのです。

ここの家の坂の下には畑があります。狭い畑です。先日、坂の側面を耕している陽気なおじさんがいました。それまでは畑と気づかなかったのですが。二日かけて芋を植え付けて完了しました。

その日、ここに来ている大工さんにおいで!おいで!と声をかけられました。私はちょうど出かける時でした。見るとサトウキビをかじっているのです。食べないか!甘いよ!って…残念ながら時間がなくて断りましたが・・・懐かしい味が思い出されました。

さてさて、じっくりと畑を見るとサトウキビ、植わってました。畑のおじさんの差し入れだったのですね。

ここは時々、人が往来する小道でもあるのです。この小さな畑、けっこういろんなものが栽培されてます。真ん中に小さな水路があり水にも困りません。

植え付けていたのは「ダロ」だと思います。この国の主食は芋類です。いろんな種類があります。

そして「ポポ」という果物、これはどこの家にもあります。甘くて美味しいです。

畑のおじさんの家がどこなのか、わからないのですが、正面の家だとしたら、畑に続く坂には「キャッサバ」が植わってます。真ん中に植わっている丸くなってる木々です。

そのいちばん上には「ココナツ」の木がそびえてます。

うちに近い側の家だとしたら、「バナナ」の木もあります。

これらは収穫しても、また実がなる木ばかりです。この国の人はすごく頑張ることもなく食べ物がある暮らしをしてきているのですね。暑くて雨が多い気候は、より贅沢を求めなければ、生きることが保証されているのです。サンゴ礁に囲まれた海に入れば魚も簡単に捕れるし。けど、人間はなかなかそうはいかなくて、ハンバーガーにコカコーラと・・・肥満の人が増えていくのです。

フィジーは夏だけど・・・

こちらは夏です。毎日、30℃前後、湿度は80%前後という状態です。一日のうち、必ず、雨が降ります。それも土砂降りです。暑くて、ムシムシしてます。傘を持っていくようにしてますが、日本で見る瀟洒な傘ではなく、どちらかというとゴルフ場の傘みたいな大きさです。折りたたみの傘はないです。風が強くてすぐに曲がってしまい使えなくなります。

去年の2月20日にフィジーを襲ったサイクロンは大きな被害をもたらしました。この時期はサイクロンが発生しやすい気候です。熱帯性低気圧が発生して不安定な時期なのです。

そんなわけでスカッといかない日々です。

昨日の10時頃、ちょっと近くまで買い物に行ったのですが、30分ほどで雨が降り始めました。急いで帰ったのですが家に入ったとたんに停電しました。ゲートが途中で止まったままになりました。

なので我が家のみ電気が落ちたのではないのです。こちらに来て、2度目の停電です。一度目は夜でした。真っ暗になり、外の家々も灯りが消えてます。ひとまずiPhone のライトを点けて、懐中電灯をさがし、見つけたのでそちらに点けかえ復旧を待ちました。息子が留守なので不安でしたが、そうこうするうちに40分ほどで復旧しました。

さて、けっこう降ってます。

でも30分位経ったら、青空になりました。

電気も復旧しました。もしかしたら、雷を伴った雨の時は電力会社が雷を警戒して電気を落とすのかも。。。

そして午後、スバの港がある中心部に行きました。以前、住んでいたホテルのある地域です。ここでもしばらくしたら、雨が降り始めました。

人々は激しい雨の中、横断していきます。

バスは窓に幌を下ろして、通り過ぎていきます。窓ガラスがないバス、日本では見かけないですね。幌が上がってる時は外の風が入ってきます。時に帽子が飛ばされそうになります。暑い国だからのバスですね。

しばらく待っていると雨は小降りになり止んでしまいました。こっちの人は意外と気せりなんですね〜。仕事はゆっくりなんだけどね。

 

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