ベガ

川の中は賑やかに

9月になると、次々と北からカモたちが帰ってきました。ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オオバン・・と

留鳥のカルガモとの場所取りが始まって、落ち着くまで一ヶ月以上、かかりました。

極めつけは11月の初めに帰ってきたカワアイサでした。最大で40羽を越すグループでやってきたので、なんとか落ち着いていた川では騒然とした状態になりました。カワアイサも困ったと思いますが・・

これがカワアイサです。他のカモに比べるとひとまわり大きいです。白いというイメージです。

この日は数えると40羽を超えてました。そんなに大勢で来てしまったの!でした。

他のカモとのこの場所での場所とり争いとなりました。

今までいたカモたちも応戦!

この後は見てないのですが、たぶんカワアイサがしばらく餌をとっていたのだと思うのです。日中に餌を取る潜水採餌ですから、夜、餌をとる他のカモとは違います。夕方になると休みます。

今、カワアイサは雨がよく降った日以来、集団がバラけたようです。夕方、20羽が集まる場所↑が棲家になり、他の20羽はどこにいるのか、私の行動範囲にはいないようです。

秋になると

 この時期、留鳥のカルガモ以外の渡りのカモが見られるようになる。長い距離を渡って帰ってくる。ところがオスは本来の姿ではなく、エクリプスと言って、似て非なる姿となるので、このカモは誰?となってしまう。

 ではどんな姿なのか?紹介しましょう。

 まずはヒドリガモです。

次にコガモ↓

 マガモ↓

 いかがでしょう? 

 見慣れている姿と違うので、ぱっと見に「あなたはだーれ?」となってしまいます。それでも11月になると本来の姿に変わってきます。これは繁殖を終えると、派手なオスの色を地味な色に変化させて外敵から身を守るということなんですね。今回、初めて知りました。

 

その後・・

 なんだかんだと毎日を鳥見で過ごしているうちに既に10月になってしまいました。

 私が気にしてずっと追いかけていた片羽のヒドリガモは10月2日までは確認できたのですが、その後、見つけることは出来ませんでした。

 9月30日、その日のヒドリガモは幸せそのものでした。この頃、他のヒドリガモが渡ってきていて、そのなかの1匹が片羽のヒドリガモと一緒にいたのです。この日のカレは全く人目を気にすることなく、2匹で楽しそうに泳いだり、餌を取ったりしてました。たぶんこの2匹はつがいではないかと思われました。一枚目はボケてるけど・・・

上が片羽のヒドリガモ(オス)で下がメスのヒドリガモです。

 が。。次の日(10月1日)にはお互いに呼び合う声が聞こえるのに一緒ではなく、片羽のヒドリガモしかいませんでした。何かがあったのかもしれません。

上は片羽のヒドリガモ(10月1日)この時は呼び合ってましたが。。

 が、その次の日から、そこには渡ってきたヒドリガモ(メス)しか確認できず、一週間が過ぎ、とうとう残されたヒドリガモもその場を離れてしまいました。

こちらはメスのヒドリガモ(10月5日)1匹で呼んでました。

 たった1匹で同じ場所から離れることなく過ごしてましたが、この日↑(7日)を最後に居なくなりました。諦めたのでしょう。

 もしかして、片羽のヒドリガモは下流に流されたのかもしれないと何日も探したのですが、その下流は人が入るのを拒んでいるような藪と竹に阻まれて、全てを見ることが出来ません。なので私の追求もそこで終わりとなりました。それにもし下流に流されたとすれば、メスのヒドリガモはそこまで飛んで行けるはずなので何日もあの場所に待っていることはないですし・・

 たぶん予期せぬ何かが起こったとしか思えなく、とても残念です。
 がっかりしました。これから楽しく過ごせたはずなのに・・・

 

ヒドリガモは

 なかなか姿を現さない。とにかく毎日、周辺を探すのだが、見つけるのは容易ではなかった。この場所は川原に草が背丈ほどの高さでびっしりと生えていて、対岸の様子を見ることが困難なのです。

 寺谷橋から双眼鏡で確認して見るしかない。19日に撮った写真をよく見るとヒドリガモらしき姿があった。(右端の石に)が、見落としてしまっていた。

 21日、橋の下を上流に行くカモを見つける。これはヒドリガモと直感して確認すると確かにそうだった。急いで写真を撮る。かなり早いスピードで行くのと太陽が眩しくて撮りにくい。そうこうするうちに姿が見えなくなった。

 22日、カルガモが4匹、川を行ったり来たりしている。彼らが現れるとヒドリガモも出てくるのではと思って、カルガモの動きを追っかけていると、赤く見えるカモがいるようだ。橋からは遠いのでできるだけ近い場所に移動した。

 明らかにヒドリガモがいました。最初に確認した場所の対岸にいました。そこがヒドリガモの居場所なんだということが分かったのです。

 24日も同じ場所でカルガモといるのを確認しましたが、私の姿を見るとカルガモも休んでいた石から泳いで逃れるし、ヒドリガモも近くの草むらに隠れて出てこなくなりました。カレらは人間を極端に嫌うようです。人間は周りの草刈りに音を立てて入ったり、魚を獲りに川に入ってくるので恐怖なのでしょう。

↑ 右の平な石の上にいたのに真ん中の草むらに姿を消した。

 私はカレにとってはストーカーのような存在なのかもしれません。片羽で生きているので大丈夫って気になっているのですが・・(悲)

 とにかく他の場所に比べるとカモは少なく、鹿など他の生物がいる河原です。今までの場所とは違う環境にいるので元気でいてほしいです。

そしてまた・・

 8月26日に見かけなくなったヒドリガモ、なんと2kmほど下流にいるのを見つけたのです。9月6日、多くのカルガモが休んでいる場所に違うカモが写真に写ってました。

 で、7日、確認のために見に行きました。するとはっきりと片羽のヒドリガモがいたのです。

  1週間、どこに居たのか?何度も確認に行っているので不思議だったのですが。とにかくいることが分かって良かったです。

 13日にはカルガモではないカモがいるのを見つけたのですが、何カモだか分からず、生物系に明るい仲間に質問するとマガモのエクリプスだということでした。この時期になるとコガモのエクリプスも確認されるようになりました。他のカモのやってきて川は賑やかになりました。

 ヒドリガモはどこにも受け入れられず、1匹で過ごすことが多いです。まだヒドリガモの仲間は渡ってきてません。キビシイですね。

 ある日、川に人間が侵入しました。この川には下水が流されているという話があって、知ってるこの地の人は入らないのですが・・・


 カモ達はパニックになり、ほとんど飛んでいってしまいました。ヒドリガモはどこにいるのか?確認できなかったです。でも次の日に独り石の上で休憩してる姿を見つけました。16日

 ところがその日、16日の午後から、かれの姿は全く見なくなったのです。下流に流されたのかと思い探すのですが、この先の河原は全く草刈りがしてなくて、川の一部しか確認できません。

 19日、遊歩道から見ることができる場所があり、覗くと、カモの姿を見かけたので双眼鏡で確認するとヒドリガモではありませんか。カレは私に気づいて、こちら側に寄ってきたのだと思うのですが。真下は草が覆い茂った上に側溝があって死角になってます。写真を撮る間もなく・・・

向こう岸の右手の河原の手前を泳いでました。

 反対側から確認しようと行ってみましたが、何も見えないほどの雑草の高さがあって無理でした。

 多分、彼ヒドリガモは堰に近づいて、魚道に落ち込んでしまったのではないかと思われます。元の場所に戻るには飛べない限り、無理です。とりあえず生きていたのは良かったですが。

 堰はこんな状態で高さはかなりあります。見えないけど右手に魚道があります。

 遠くに見える赤い橋の下に写っているのが上の堰です。そこから川は蛇行してます。緩やかになった場所(写真手前)がヒドリガモがいた所です。どんどん下流に流されて行くのでいつか追いかけることができなくなるかもしれないです。

そして・・・

 今度は日照り続きで水の量が減っただけではなく、何度かの増水は鳥達の餌となる草や藻を根こそぎ、流してしまったのです。特にヒドリガモ達のいる場所は水は澄んで綺麗になったのですが、藻はほとんどなくなり、カルガモのグループはこの場から他に餌を求めに行き、休憩に帰ってきます。

 写真は土手、土が露出しているところまで水が来て、その場の草木を薙ぎ倒して下流に流された状態です。

 飛べる鳥は飛んで行けば、餌ばに困りません。けど、飛べなくなった鳥には過酷です。

 そう思っていた8月26日以来、ヒドリガモの姿を見なくなりました。どこに行ったのか、それとも何かに襲われたのか、なんの手がかりもないのです。上の写真は26日に撮影。

 その場に残ったカルガモは餌を取るのに苦労してました。

このカルガモは背伸びして葉を取ってました。 

 他のカルガモはその場所よりも上流に集まっているようでした。上流は堰がうまく機能しているせいなのか、中洲のような場所に集まってました。それでも川の中の変化はあり、石が集まって河原ができている場所もあり、増水は川の様子をかなり変えるものだと実感しました。

 この場所はカルガモ達の休憩地の一つです。雨の日には集まってきます。天気が良い日には全くいません。この周囲、五キロ圏内をねぐらにしているカルガモ達が使ってます。

 毎日、観察しているといろいろな発見があります。

さらに豪雨となり・・

 8月7日までは平穏な日々でした。が、その夜、台風の影響で豪雨となりました。翌日、気になって行ってみるといつもの場所では川の水が増えて、堰も沈んでました。

 この状態ではカモ達はどこに行ったのか?飛ぶことができるカモ達はどこかに避難しているようでしたし、それでも残っているカルガモは水のつかない処にいました。

 しかしヒドリガモの姿はなく、やはり流されたのだと思ってました。が、帰ろうとした時、堰の上で横切っていくカモが目に入りました。あれ!ヒドリガモじゃないかと思って、双眼鏡で確認するとまさしくカレでした。

 でも、その場所は堰のすぐ上でした。今後の雨の予想では明らかに危険なところです。そんなことはカレにはわからないし、伝えようもありません。こののってる石もすぐに沈むよと思って、しばらくして見るとカレの姿が確認できなくなりました。どこに行ったのか?

 次の9日、ものすごい水量になってました。河川敷の上まで来てました。この水ではカモ達は川から離れているのに違いない。けど、飛べない鳥はどうしているのだろう?

 雨が上がって、元の日々が戻ってきてもヒドリガモの姿は見られず、とうとう洪水の犠牲になったのだろうと落胆してました。

 それから一週間、16日の午後、堰の真下の橋の下にヒドリガモが何事もなかったようにいたのです。それまでその辺りを確認しても見つからなかったのに・・・どこにいたのでしょう。

 その後、その場にいるカルガモ達と行動を共にして、穏やかに過ごしてました。

夏が来て

 暑くなって、散歩に行くのが少しキビシくなりました。それでも毎日、欠かさず行くのは鳥を見たいという気持ちが強くて、休むことが出来ません。雨が降ろうと行くので友人に呆れられてます。

 いつもの水量に戻った川では鳥たちが餌を求めて移動します。観察してると棲家は決まっていて、その上下せいぜい5k m圏内を移動しているように思えます。

 片羽を失ったヒドリガモは約500 mの範囲でしか移動できないのです。1k m間隔で堰があって、堰を上がることができないのです。流れの強いところでは上流には行けず、押し流されてしまうのを見るのです。

 以前、この場にいたコガモも飛ぶところを見たことがなかったですから、多分、何らかの傷を持っていたのでしょう。しかし生き延びている彼らは強いです。懸命に餌を食べて生きようとしている。それを見ると単純に生きるということが命を受けたものの原点なんだと思うのです。

 生きる目的を見つけたい!なんて、人間は面倒な動物だとつくづく思います。羽が無くなろうと生きる!生きていれば、そこそこ交流もあり、という・・コガモはウの仲間の近くにいました。ウはコガモを受け入れ、意地悪をすることはなく、大きなウに守られて生きていました。

 同じようにヒドリガモもその場にいようとしたのですが、ウは彼を受け入れなかった。追い払われるのを何度も見ました。その後、ヒドリガモはその場を離れ、200 mほど上流に移動しました。

 カルガモ達がいましたが、彼を追い出すことはなく、付かず離れずの距離を保って、日々、平和でした。

雨が上がって

 雨が上がって、コガモもマガモも姿を確認できてません。そしてその後、ヒドリガモがカルガモと一緒に餌が多い場所に棲んでいます。

 

 一時期、コガモのメスと見られる1匹がオスのコガモがいた場所で見かけることがあって、ちょっと楽しみになったのですが・・・なぜか8月に入って見かけなくなりました。

 

コロナ禍で得たもの

 強い雨の日を除いて、ほとんど毎日、散歩してるか、自転車で走っている。始めて半年過ぎた。足や腰の痛みが少なくなって、血圧も安定してる。コロナ禍でできるだけ、他の外出を控えているけど、川の周りを見て過ごすことで退屈なことはない。友人とは電話で話しているし、興味のあることは出かけなくても良い方法でもあるわけだし。

 わからないことがあれば、本やネットで調べたり、FBのグループに入って質問すれば、適切な返事をもらえる。家に居て、退屈なことはない。ただし現地に行くという楽しみは減ったのかもしれない。コロナ禍が収束したら、旅行にも行きたいものだと思う。

 買い物は極力、ネット注文できる宅配を使っている。で、いつも冷蔵庫は一杯になっている。足りない分だけ、近くにスーパーに行き、急いで買い物を済ませている。

 散歩する人は多く、ジョギングやサイクリングも。私は散歩することですっかり水鳥にハマってしまった。最初の頃はさほどでもなかったし、鳥の名前すら知らなかった。

 それが今では朝夕、出かけては何がどこにいたかと確認するのが日課になってしまった。毎日、走りまわる。時に一回の散歩が二時間を超えるようになってしまった。

 この頃は梅雨明けと同時に猛暑になり、長く滞在できなくなりつつあるのだが。。。