東京

久しぶりの東京

 このところ、コロナ禍で行けなかった東京に久しぶりに行ってきました。宿泊は永田町のホテルにしたのですが、地下鉄を降りた後、迷ってしまいました。で、外に出た方が良いと階段を上って、やっと目的地に着きました。まったく・・・

 

 ↑泊まったホテルの14階からの風景です。前は美術館巡りで東京に行くことが多かったのですが、コロナ禍で全くできず・・前はこんな感じでした。https://yume-tsumugi.net/archives/date/2019/05

 今回はいくつかの美術館を巡るつもりだったのですが、背中にリュックサックを背負って新神戸行きのバスを追いかけた途端にバックに振り回されて思いっきり転んで膝を打ってしまいました。で、その後、整形外科を受診、骨折してないことを確かめての上京でしたから、無理はしないで・・

 上野の東京都美術館と国立科学博物館だけにしました。今は昔と違って、こういう写真が撮れる美術館展が多くなりましたね。「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」は印象派がアメリカに影響を及ぼした美術の歴史などを知ることができて、面白かったです。

 足を引きずりながらの鑑賞で展覧会出口で疲れて椅子に座ると懐かしいボールが見えました。その後、公園内が改修中で大回りをして国立科学博物館に。その先の国立博物館には何度も訪れているのですが、科学博物館はずっと行ってなくて、今回はぜひ行こうと思ってました。

 でもやはり足には無理をさせたくないので地球館のこちら↑を中心に見てまわりました。健康な時に時間をかけて観ようと思っています。(65歳以上は無料でした)

 

 上の写真はJRの上野駅の公園前出口です。あまりの変わりようにびっくりしました。駅の前にあった道路がなくなって歩道に車は乗り降りするだけの場所になってるんですね〜

 東京は少し行かないでいると、え〜!ここは?どうなってるの?ということが多くて・・今回もウロウロさせられました。

ふるさとという最前線

 この頃、山崎亮さんのYouTubeを見ることが多いです。そもそも彼を知ったのは2011年の東北大震災の後、東京芸術学舎での「ふるさとという最前線」という講義に参加した時でした。イタリア旅行などのスクーリング授業を受けた松井利夫先生が講師だったので久々にお会いできると参加しました。

 この講義は実に面白かった。私は当時、66歳、まだまだ若かった。参加者は東京在住の20~40代の人たちが多かった。震災後、今までの生活に対して、これで良いのか?と感じている人が多く、地方での生き方の模索を考えている人、今の暮らしの中で何を目指せば良いのかと悩んでいる状況の人たちが集まったのだと思う。人数は200人に近かったのではないかと思う。毎年、講義が続いて、10期まであったのかな?たぶん、400人は超える人たちが講義に参加したのだと思います。

 兵庫県仲間で何かしようと言いながら、結局、その後、私は日本にいない日々が続いて、何もできなく、その間に若い仲間たちは今、日本中で活躍してます。

 兵庫県の実家に帰るかどうか悩んでいたけど、東京で建築のリノベーションを始めた人、東京生まれで今は高知県で活躍してる人、こだわった八百屋さんから今は瀬戸内海でリゾート一軒家などを展開してる人、もともと香川大学の先生で今は教授、学生とともに活躍されてます。東北に移住して山形のリンゴ農家に嫁いだ人、今までの仕事をより充実された人などなど、私が一緒に議論した人たちのその後はとても前向きで実に興味深い展開の人たちばかりです。

 それを率いたのが山崎亮さんです。彼の講座は自分が抱える問題をより実行へ向かうように、「話す、聞く、考える、実際に現場で確かめる、人の動きの導線を時間をかけて記録する」などなど、そこに住む人々と話し合って生きた場を作っていく。それを進めることをコミュニケーションデザインと命名したのは彼です。

何冊かの本のうち興味深い一冊

 人が集まるのをデザインするって、何?ですが・・・それを生業にしている人なんです。”造られた後、誰も遊ばない公立の公園、これでいいのか?”から始まったデザインです。

 当時、私は山崎さんの著書を読んだのですが、実感として理解できないまま、年月が経ってしまいました。で、彼のYouTubeチャンネルで「民芸のプロデユーサー吉田璋也」についての話があり、璋也さんは私の父の従兄弟なので懐かしい名前に興味を引かれたので、その話を聞きました。続く民芸関係の話も興味深く、楽しく視聴するようになりました。

 以来、いくつかのYouTubeの話を聞いて、コミュニケーションデザインのことなど、やっと理解できるようになりました。そして彼の対談に登場する人々の実に面白い話、その方々の著書を読む楽しみも増えました。コロナ自粛で家にいることが多いこの頃、自分の中で広がる世界を楽しんでます。

 そうそう、昨年の12月には久々、友人と鳥取民藝美術館も訪れました。写真は吉田翔也の阿弥陀堂から湖山池の展望です。

山崎亮YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCSSZ5Exk8hv7mDTuJKU2hbQ

土曜日

小さな庭に入るキラキラとした日差しをカーテン越しに見ながら、パソコンを開けて、このブログを書いている。幸せな時間だと思う。さっきまで自転車に乗って、円山川沿いを走っていた。カワアイサを見つけて安心して帰ってきた。17時だというのに青い空が見える。

昨日の朝は皇居の周りを歩いていた。何年か前、今は閉館してしまった「ふくおか会館」に宿泊することがあった。今回はその前の散策道を歩いた。ふくおか会館は今もそのままだった。懐かしかった。

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東京に行くと、変わってしまった場所の方が多いけど、ここは変わらない。ここではすでに桜が咲き始めていた。

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目的地は国立近代美術館「安田靫彦展」。着いてチケット売り場に行く。開館時間まであと10分だった。前から3人目だった。以前に比べると長い列になることはなさそう・・。

じっくりとマイペースで鑑賞できた。ここでも感じたけど、最近はどこに行っても外国人が多い。

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「所蔵作品展」も観る。眺めが良い場所という案内に導かれて行ってみると確かに眺めが良かった。

観ることに没頭していて、ふと時間を確認するとおっと乗り遅れてしまう。。いつものように駆け足での東京、その後、浜松に寄って用事を済ませて帰ってきた。

浜松駅でも東京駅でも京都駅でも乗客が多い。子ども連れも多い。春休みということだけではなく移動が増える時期なんだろうか。浜松駅でもチケットを買い求める人が売り場の外に並ぶ。

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ある蕎麦屋さんの話

胃炎で少し胃が良くないので、外でお昼に何を食べたら良いかとウロウロ、そういえば、蕎麦屋さんがあった。美味しい蕎麦を食べさせてくれるけど、うどんがあればなあと蕎麦屋に!

よーし!うどんもある。。

時間はすでに1時半、お店にはお客さんがひとりだけだった。このお店、中に入ると壁やカウンター下には手書きの張り紙が多い。私の座った席の前には

本日はご来店いただきありがとうございます。
当店では機械類はいっさい使っておりません。
蕎麦本来の風味、うどんの旨味を損なわぬよう気をつけております。

と長い説明書が書かれてある。

隣の席の前にもメニューとともになにやら。。。

「何にしようか?胃炎だし、胃に優しいのがいいかなあ」と言うと。
「そういう時はお粥でしょう。うちのうどんは腰があって、どうかなあ」と言われてしまったが、月見うどんを頼んだ。まず出されたそば湯、ユズの香りがなんとも嬉しい。

ふと目にとまる張り紙が。

えっ!やめちゃうの!

そこへ月見うどんができあがり。うどん、柔らかめになっている。菜の花、アスパラ、サヤエンドウなど季節の野菜がしっかりとそして卵と海苔、いやいや美味しそうな。。。ここで写真をというところですが、ボケてしまって。。。美味しかったです。今でも思い出すだし汁の味。。。口が覚えている

蕎麦屋のご主人に「お店、やめられるのですか?」と聞くと
「30年間、やりたいことを全てやってきたから、もう仕事をしないでゆっくりしたい」
私「ずいぶん拘られてますね。この書かれたものを読むと素材、味にもとことん拘られて。。。」
「そりゃ全国から取り寄せてね。肴も。特にお酒は幻の酒と言われる名酒が多いよ。」と

私にはわからないですが、お酒好きには確かに手に入らないお酒が多いということらしいです。

私は蕎麦が美味しいのでやめてもらいたくないのですが。。。
幻のお酒に拘るとか、肴も、素材、出汁とか、かなり気をつかってこられると凄くエネルギーを消耗するのかもと思ってしまいました。

このお店「傘亭」は高田馬場駅から早稲田通りを西に戸塚公園入り口の信号、バス停だと駅から二つ目近くにあります。蕎麦好き、お酒好きな方、お勧めですよ。有名らしいけど。。ネット検索できます。

あの日あの時…

落ち葉を踏む音。カサカサ!「ほら!カサカサって音がするでしょう。面白いね!」こんもりと積もった落ち葉がどこまでも広がる。息子に声をかけながら、じつは私が楽しんでいた遠い昔を思い出して、公園に行こうと思い立った。

すっかりビルばかりになった通りを歩いて、坂を下り、踏切を越えて、信号を渡る。昔と同じ道。公園の入り口を入ると整備された公園内、大きな道と小道がいくつかある。あの頃はこんな大きな道はなかった。高低差のある広い原っぱに近かったような気がする。

くるりと見回すと目に飛び込んできたのは林。樹々に包み込まれたような感覚を覚える。少し気分が落ち込んでいたのだが樹々のオーラに包まれて消えていくのを感じた。

道を登っていく。そこにはまた違う景色が現われた。

そしてもう少し進むと、かがんで写真を撮っている人がこの構図が良いと勧めてくれた。

進むごとに違う種類の樹々が現われる。

それにしても35年以上、こんなに木は太く大きくなるんだ!

あのカサカサという音のする場所はどうなっているんだろう?広葉樹の多い林のはず。
公園内はかなりの広さなので当時まだ2歳だった息子を連れて行くとその場所まで一時間はかかった。考えたら、その子も今はお父さん。大きくなったこと。

今、園内には自転車道もあって自転車も貸している。
自転車練習用に作られた場所もある。

そこを過ぎたところに。

落ち葉も、モグラの穴も、ありました。

昔に比べたら、少ない落ち葉です。あの頃は靴が入り込んでしまうような深さがあった。今はそんなことはなかったけど、この場所に間違いないのです。すっかり整備されて、遊歩道ができて、落ち葉を踏むようなこともない。落ち葉を抱えてバラまくこともないだろう。小道を自転車に乗った子供達が走り抜けていく。

遠い日に思いをよせて、なんだか、あの時代は良かったような気がしました。

そこを後にして進む。
まだまだ一周してないのです。ちょうど半分きたところですから。

くるりと公園の端を回っているので途中で公園の真ん中を写してみる。
といっても全てではなくて、ほんの一部ですが。

正面の入り口に近くなると2〜3人組の若者達が何組も、漫才かなあ、それとも舞台かなあ、大きな声で練習している。ほとんど男の子なのが不思議。
その近くには黄色い世界。

公園の正面付近は都会化していて、写真を撮る気にならず。。。ベンチにも芝生にも人が多い。忘年会?まさか?何人か集って楽しく賑やかなグループも。犬の散歩、ジョギングなどなど。人って群れるんですね〜。

これ!洋風な。。。

その場を過ぎると葉が落ちた樹々が。
「ここは紅葉が終わってるのね!」という会話が聞こえる。

この木は木を守る人々によって生き返った木だと説明があった。

上の写真の正面に写ってる小道を入ると最初の場所に戻った。所要時間2時間。

その道の途中で出会った人は「この構図、良いよ」と教えてくれた人だった。ニコニコと声をかけられのだが外国語でよく解らなかったのが残念。

代々木公園!
昔とは変わってしまったけど、散歩コースには良い!

新しいノートから

ヤッホー!

ノートパソコンを新しくしました!
ついでにpocketWifiも。これでブログもサクサクといけたらいいなと思ってます。

このところ心機一転することが多々あって、新しくしたもの、始めたものが多いです。まあまあ、人生の次のステップに入ったのかもしれないです。

来年度には大きなイベントが控えているので来年になるとそれに集中しないといけない。今年中に始めたことに慣れ、日々の暮らしに根付かせていきたいです。

すごく抽象的な話になりました。

今、いるところは若い時代に住んでいたところです。その頃にはなかったかな?裏の木が色づきはじめました。今年の紅葉は遅いように思います。先日、京都でもそんな話題になりました。今頃、見頃かもしれないです。

「花挿しに囁く展」

今年も林秀行先生の個展が日本橋高島屋の隣の壺中居でありました。行ってきました。毎回、いつも人の絶えない個展です。先生のお人柄に集まった知らない者同士、先生との意義ある会話を楽しみました。2011/10/3~10/8

私「今は便利になって、植物染料でも材料の植物を煮出さないで、すでに煮出した液を染料屋で売っているんですよ」林先生「釉薬でも土でも調合されたものを使ったりするようになってる。土を採集してくるところからとは言わないけど、どんな土が合っているのか、自分の土にする工夫、捏ねて作っていくことが大事なんだと思う。」

私は最近、台所のIHで染めをする。便利なのが炎がないから、糸が焦げるという心配しないでいられる。けど、炎での微妙な調整がないのが良いのかどうか?という疑問を話すと林先生が全くそういう経験がないのではなく、よく知ってる上でなのでいいんじゃないかと言われた。

何でも便利になって面倒なことを省き、手軽に染めたりできるようになった。そういう商品が開発されていく。アートもそういう時代になったわけで、誰でもそこそこ上手くいける。それが本当に良いのかという問いかけをされている。先生の場合は陶芸なんだけど、どの分野も同じで、自分で一から作り上げていくことから見えてくるものにこそ、自分を成長させるものがある。そんな思いを強くした。

そんな話題などなど、なにげない話の中にピン!と感じるものがいつもある。けっして上から意見を言われるわけではなくて、誰もとも同じ高さにあって、分け隔てなく、そこに集まったもの全員と楽しい会話なんです。

林先生って、ほんとうに素晴らしい方です。造形大で陶芸を学ばれた方々が羨ましいです。

 

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