夏が来て

 暑くなって、散歩に行くのが少しキビシくなりました。それでも毎日、欠かさず行くのは鳥を見たいという気持ちが強くて、休むことが出来ません。雨が降ろうと行くので友人に呆れられてます。

 いつもの水量に戻った川では鳥たちが餌を求めて移動します。観察してると棲家は決まっていて、その上下せいぜい5k m圏内を移動しているように思えます。

 片羽を失ったヒドリガモは約500 mの範囲でしか移動できないのです。1k m間隔で堰があって、堰を上がることができないのです。流れの強いところでは上流には行けず、押し流されてしまうのを見るのです。

 以前、この場にいたコガモも飛ぶところを見たことがなかったですから、多分、何らかの傷を持っていたのでしょう。しかし生き延びている彼らは強いです。懸命に餌を食べて生きようとしている。それを見ると単純に生きるということが命を受けたものの原点なんだと思うのです。

 生きる目的を見つけたい!なんて、人間は面倒な動物だとつくづく思います。羽が無くなろうと生きる!生きていれば、そこそこ交流もあり、という・・コガモはウの仲間の近くにいました。ウはコガモを受け入れ、意地悪をすることはなく、大きなウに守られて生きていました。

 同じようにヒドリガモもその場にいようとしたのですが、ウは彼を受け入れなかった。追い払われるのを何度も見ました。その後、ヒドリガモはその場を離れ、200 mほど上流に移動しました。

 カルガモ達がいましたが、彼を追い出すことはなく、付かず離れずの距離を保って、日々、平和でした。

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