Monthly Archives: 3月 2016

土曜日

小さな庭に入るキラキラとした日差しをカーテン越しに見ながら、パソコンを開けて、このブログを書いている。幸せな時間だと思う。さっきまで自転車に乗って、円山川沿いを走っていた。カワアイサを見つけて安心して帰ってきた。17時だというのに青い空が見える。

昨日の朝は皇居の周りを歩いていた。何年か前、今は閉館してしまった「ふくおか会館」に宿泊することがあった。今回はその前の散策道を歩いた。ふくおか会館は今もそのままだった。懐かしかった。

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東京に行くと、変わってしまった場所の方が多いけど、ここは変わらない。ここではすでに桜が咲き始めていた。

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目的地は国立近代美術館「安田靫彦展」。着いてチケット売り場に行く。開館時間まであと10分だった。前から3人目だった。以前に比べると長い列になることはなさそう・・。

じっくりとマイペースで鑑賞できた。ここでも感じたけど、最近はどこに行っても外国人が多い。

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「所蔵作品展」も観る。眺めが良い場所という案内に導かれて行ってみると確かに眺めが良かった。

観ることに没頭していて、ふと時間を確認するとおっと乗り遅れてしまう。。いつものように駆け足での東京、その後、浜松に寄って用事を済ませて帰ってきた。

浜松駅でも東京駅でも京都駅でも乗客が多い。子ども連れも多い。春休みということだけではなく移動が増える時期なんだろうか。浜松駅でもチケットを買い求める人が売り場の外に並ぶ。

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自転車で…

やっと自転車のタイヤを替えました。いつのまにかタイヤがボロボロになってて乗れなかったのです。自転車は車で行くには駐車場所に困り、重いカメラや双眼鏡を持参でき、歩くには遠すぎるところには最適です。

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何しに行くのか?って…実は2月、散歩中に玉置橋の下に、私には見慣れない水鳥がいることに気づいたのです。

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カワアイサ、冬の間、北海道から飛来したと思われます。普段いる水鳥に比べると大きくて、頭の黒(時にグリーンに見える)と背の黒、白い羽が印象的です。散歩に行く時の楽しみになりました。

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活動範囲は2km弱、多い時は番で3組、6羽来てました。

でもある日、姿が見えなくなって、車で円山川をさかのぼって探しました。土木工事で川の水が濁ってしまったのが原因でした。3㎞ほど上流の竹田、工事現場を越えた少し先にいるのを確認しました。

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散歩するには遠いし、車だと停める場所が必要になる。というわけで自転車がいるようになったのですが、まだまだ寒いし・・でした。

けど工事が終わると元の場所に戻ってきました。ただし、活動する範囲は広がって3㎞圏内を移動するので散歩中にはいない時もあり…いよいよ自転車本番となりました。

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望遠レンズが短いので近寄ると逃げられちゃいました。

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そうこうするうちに3月、雨が多くなってなかなか自転車で行けず。。やっと時間が取れたので竹田まで自転車で…いない。とうとう北の国に帰ったのかと。。でも、あらら、前にいた玉置橋の下、オス一羽を確認、でもどこを見てもメスの姿がいない。何れにしても2組は北上したのでしょう。一羽だけ置いて行かれたのかと気がかりになってしまいました。それともメスに何かあったのかと。。

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けど次の日、いつもの玉置橋の下に一緒にいました。ホッ! でも、いつか北に帰っていくのでしょう…

そんな、こんなの鳥たちの姿、見てるだけで面白いです。

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自転車で竹田近くまで川を見ながら走るのが日課になりました。水鳥が見るのが楽しいです。そうそう自転車って乗るだけで腹筋が鍛えられますよ!

春の雨

今年も春が来る。当たり前のことだけど。重いスタッドレスを替えて、パンクした自転車を直してもらって、いよいよ春を満喫する準備もできた!

けど雨模様の日々がつづくような・・・

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雨かなって窓の外を見る。ここ!

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小さな庭だけど・・・なんかイイ・・

そしてこの庭も・・・いいな!

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春の雨が季節を運んでくる。

 

京都駅では

季節の変わり目は雨が多い。今日も雨、山陰線の車窓から見えるのは靄っている里山。

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いつもの時間にいつもの特急、ちょっと出かけようとすれば、この時間しかない。

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京都着が10時過ぎ、浜松に行くには56分のひかり号しかない。で、待ち時間にランチを買って…プラットホームに。いつものように53分発の「のぞみ号」が入ってきて、ドアが開く頃、ひかり号が入ってくる表示が。。のぞみ号のドアが閉まり、プラットホームを抜ける頃、56分発のひかり号がホームに入る。この間が3分か・・・

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ふと時刻掲示板を見ると、次の「こだま号」は59分。

京都駅では3分おきに東京行きの新幹線が発車してるんだ!って気づいた日。

 

 

ひさびさの東京

このところ家で過ごす日が少ない。たまたま興味があるイベントが続くせいもあって、あれこれと、まとめて走りまわっってしまう。先日も東京での面白いイベントがあり、行ってきた。今は東京に拠点がないので一晩泊まりとなる。イベントは夜だったので着くとすぐに東京都美術館に向かう。「ボッティチェリ展」を観る。予定ではもう一箇所、美術館に行きたかったのだが、じっくりと鑑賞しているとそんな時間はなかった。

海外で暮らす。。と言ってもほんの少しの経験だけど、信仰が暮らしの中にしっかりと根ずいているのを実感する。私の中にも神仏による自然崇拝みたいなものはあるが、それは信仰とは違うように思う。

ボッティチェリが描いた絵画、そこには聖書に書かれている神話の世界が展開されている。とすると聖書を知らない私たちはどこまでこれらを理解できるだろうという思いに駆られたのだが。今から500年以上前、大富豪メディチ家をパトロンとする画家だった彼は当時の知識人を納得させる高い精神性があったに違いない。絵画としての大きな力、装飾的な表現でありながら、閉ざされた空間ではなく窓の外の自然をさりげなく描き、透けた薄い布までも克明に描写し、その美しい服を纏う姿態、気高いマリア、ヴィーナスの様々な表情を描いている。聖書をどう読み解くのか知らない私には解らないものがあったとしても描かれたものから深い精神性が伝わってくる。ボッティチェリといえば、「ヴィーナスの誕生」や「春 」しか知らなかった。やはり1人の画家の作品のあれこれを観ることはその人の生きた時間を追うことになり、そこに個人としての画家の魂を感じ、心に深く刻まれるものがありました。

夜は「写真家・石川梵スライド&トークショウ」に参加した。自然界の報道写真家、宮崎学さんがゲストでした。学さんは15年前、但馬学研究会の10周年行事で講師として来ていただいた時に、目から鱗のお話を聴き、以来、ずっと追っかけをしているので、どんなトークになるのか興味津々で出かけて行きました。石川梵さんはFBで知りその活動に興味をもちました。どんな方なのか直接、話を聴きたかった。それに学さんがトークはきっと面白くなると言われていたので。

石川梵さんは祈りをテーマに、大自然の気というのでしょうか、それを捉える写真家。宮崎学さんは生き物が警戒していない、ありのままの姿をカメラで捉えながら、人間社会との関わりをクローズアップする写真家。お二人とも、この地球上の人間も含めての自然の摂理をカメラを通して発信している。実にいいトークショウでした。

次の朝、泊まったホテルから歩いて東京駅まで行った。半蔵門からお堀をくるりと回るコースでした。土曜日だったので次々とジョギングする人たちに追い越されていく。その数、100人はゆうに超えてました。マラソン大会に参加する人が増えているのを納得しました。今は参加は抽選なんですよね。

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皇居のお堀には水鳥が悠々と泳いでいる。左に皇居、右に内堀通り車がひっきりなしに走る。が、国立劇場、最高裁判所、法務省などなど、ゆったりとした建物が並ぶ。足の踝を痛めているので無理がない程度の速度で歩く。東京駅まで50分の散歩だった。

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東京駅に着くとそのままステーションギャラリーに行く。開館3分前だった。

「ジョルジョ・モランディ〜終わりなき変奏」

私は初めて観る画家の作品だった。生涯、同じ場所でひたすら静物を描き続けた画家ジョルジョ・モランディの作品はどこにでもある容器や布を対象に描いている。そこには装飾的なものはなく、できるだけ余分なものを省いてなおかつ存在する形や色の追求…なのだろうか?その生真面目さの中に、描くということ、表現するということの原点みたいなものがあって、興味深い。ついつい四角いとか丸いとか、どこがどう違ってそうなるの?って、観てしまう。線とか塊とか、色とか、まるで実験しているみたいな?とか。この黙々と描き続ける意味みたいなものは?とか…

パトロンが描いて欲しいものを描く時代の画家とは全く違う、描くということが自らの表現である画家の描くもの、ボッティチェリが描いた貴族の暮らしではなく、地味で何でもない容器に向かう画家の終わりなき変奏。この存在感はなんだろう?と思う。エッチングも面白い、どの作品も単純化しているだけに身近に感じてしまうけど、奥が深い。ついつい何?なに?という興味を持ち、そこに引きこまれてしまう時間を過ごした。

新幹線に乗る時間が迫っていて駆け足で観たのだけど、この展覧会は私自身を触発するものが確実にあった。

 

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