Monthly Archives: 5月 2012

山田風太郎という人

1990年に始まった「但馬学研究会」、基本的に毎月第4週の土曜日に例会をしてきています。但馬に関する、いろいろなことをその土地の人に聞いたり、見たり、味わったり、体験してます。

今月は「但馬が生んだ文壇の鬼才!〜 山田風太郎の世界〜」というテーマでした。参加しました。実は私、山田風太郎の本を読んだことがないのです。例会案内には「忍者もの、怪奇もの、明治もの、エッセー、日記文学等々で一世を風靡した但馬関宮が生んだ稀代の小説家である」と書かれてあって、どんな人なのか、とても気になってました。

話してくださったのは地元関宮の出身で、風太郎の虜になり、山田風太郎記念館の建設に奔走された作家・歌人でもある有本倶子さんです。

有本倶子さんが迎えてくださって、お話の前に旧関宮町の企画で制作された山田風太郎さんの紹介DVDが流されました。この映像は当時の町長が風太郎さんの自宅に伺って撮られたものだそうです。関宮を語る風太郎の言葉にふるさとへの思いが溢れていました。パーキンソン氏病にかかって身体が不自由、だがカメラを持ってやってきた郷里の人に語る、その映像からはベットからなんとか庭まで移動した状態とは思えない。その人柄がにじみ出ていました。

そのあと、館内を案内されながら、展示のひとつひとつを詳しく説明、熱く語らえる有本倶子さん、若かりし日の思い出の写真や愛用品、貴重な直筆原稿などが展示されてます。有本さんは風太郎の家系を調べ上げ、千石左京の重臣であること、それを風太郎自身は知らなかったことなど。詳しく語ってくださいました。

有本さんは『風眼抄』という随筆を読んで、子どもの頃のご自分の記憶と鮮明に重なり、涙が溢れるほどの感動を受けて以来、風太郎ファンになられたそうです。風太郎に「あんたぼくより、ぼくのこと詳しいねぇ」と言わせるほどの熱意で、関宮町に記念館をつくることに奔走し、風太郎に関係のあるものを収集し、今は館の運営に尽力されています。そんなエネルギーがどこにあるのかと思うほど、可愛らしい方です。

風太郎は5才で父を、14才で自分を最も愛してくれた母を亡くし、大きな哀しみと失意の中で、勉強もせず、不良学生となる。20才に東京に出て以来、その後、一度も生家に帰らなかった。「魂の酸欠状態」であったと当時の自分を振り返っている。ふるさとに帰るとその苦しみに引き戻されることを危惧し躊躇したのではないか。最愛の人を失うということはそれほど大きな哀しみをもたらすのだと思わずにいられない。

不良学生だった頃につけた彼のネーミング(符号)が風!
ちなみに他の仲間は、雨と雷と霧だったとか。

子どもの頃から絵を描くことが得意で、不良生活でもそれは活躍した。それだけでなく文章を書くと面白く、懸賞小説で入選すること数回。不良生活などの経験が書かれ、小説を面白くさせているらしい。

医学部の本代を稼ぐため小説を書いたのだが、日本探偵作家クラブ賞を受賞するなど、小説家としてデビューし、次々とヒット作を生み、ついに小説家として大成していった。

それにしても、この自画像、実に上手い!です。

 

館内の説明の後、記念館を出て、風太郎の家、子供の頃遊んだ関神社、小学校と案内していただきました。

これが風太郎の家でした。

関神社、ここの裏の樹林を山と呼んでいたらしい。子どもの目には神社が山のように大きく見えたのでしょう。

小学校の校庭に建てられた碑には「風よ伝えよ 幼き日の歌」と書かれてある。

風太郎にとって、風とは何であったのか?

と質問をした。有本さんの解釈もあった。吹き抜ける風!のように生きて死んでいく。

風、それはきっと著書の中に残されているのだろうと思いながら、記念館をあとにした。 有本さんが感銘を受けたという随筆『風眼抄』を読んでみようと思いました。

※山田風太郎記念館 兵庫県養父市関宮605-1

学生時代

今度の作品に使いたい糸がとんでもなく値段の高い糸だった。仕方なく他の糸を求めて京都に行ってきた。糸の表情が良いのが二種類、一綛づつ試織用に買って、ひさしぶりに大学まで足を運んだ。染織の先生方と近況報告など歓談して帰る途中でふと思い出して、大学の真ん前にあるMiwaに寄った。

ここは院の学生時代にみんなでランチを食べにきた店。スクーリングの度に必ず一度は寄る店だった。その仲間とは今でも年に一度のグループ展をしてる。
店に入ると夕食には少し早い時間だったので、誰もいなかった。

夕食としてはリーズナブルな値段。2650円でこれ!

まずは前菜。。お酒が欲しくなる品々。。で、ついノンアルコール、頼んでしまった。

お刺身も美味しかった。

これは自家製の豆腐三種。これはランチにも少しついてたな!と思い出した。

このキスの南蛮漬け、キュウリとオクラ、サヤエンドウ、レタスがいっぱい入って、その上に大根おろしとゴマ。これはとくに私好みでした! 家でもまねて作ってみよう。。。

メインの魚料理。焼き茄子も。。。雑穀ご飯と汁物。。
ここまで来ると私のお腹はいっぱいで食べられるかと。。でも食べちゃいましたが。
ぜんたいに野菜がたくさん食べられたのも良かった!

まだまだ、ここは洋菓子のお店!
でもあるのでデザートと飲み物がつくのです。
甘みを抑えたデザートでした。

そうそう学生時代にここのケーキをお土産に買って、授業が終わったら取りにきますとお願いしたのに忘れて新幹線に乗って気づいたことがあったな。Miwaさんがその日の分はお店で引き取ってくださって、次のスクーリング時に新しいのをと。。

その話、覚えてらして。。
その頃、よく来ていた人たちが誰も来なくなって、違う人たちになっているそうです。
みんな卒業したんだねって。。。

「大学もしばらく来ないとずいぶん変わりましたね」とわたし。
「バス停の後ろにエレベーターができたそうですよ」とMiwaさん

バス停の和風屋根の付近がエレベーターのような。。。

外に出て、旬菜和食Miwaなんだと!

学生時代はこの階段を斜めに上がり下りしていたっけ。。。
その日も階段を上がり、降りました。エレベーターのことを知ってたら。。。

学生時代と言えば、う〜んと昔もあるけれど。
私の二度目の学生時代はまだこの階段がなかった頃に始まったのでした。12年前、懐かしいです。

桑原実彦さんの彫刻・水彩画展

原宿での桑原実彦さんの「彫刻・水彩画展」に行ってきました。

画廊で最初に迎えてくれたのは気持ちよく泳ぐ魚たちでした。

そして中に入ると水彩画と彫刻が。訪れた人たちに説明する桑原さん。

いつもHPやFacebookなどで拝見している作品群が目の前にありました。

私のお気に入りの彫刻! 威嚇してます。

そして鳥達。こんなに小さいとは思ってみませんでした。とっても細い脚、鋳造が難しいのではとお聞きしたら、二種類の方法を教えてくださいました。なるほどとその時はわかったのですが。。。

とにかく鳥達の表情?がいいですね。

ひょうきんな。。。

スケッチ画集を手に取って見ることもできました。

二時間ほど、お邪魔しました。ゆったりした良い時間でした。

外を見るとGWの初日、竹下通りに近いので人がせわしく行き交ってます。

外に出るとまるで異空間でした。その竹下通りはずっとこんな感じで人で溢れてました。人の流れに逆行するとなかなか前に進めない。斜めに斜めに動きながら進まないと押し流されてしまうのでした。

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