北に行く 二日目

次の日、朝7時、予約していた最北端往復のバスがホテルまで迎えに来ました。バスの中にはすでに三人の乗客が乗ってました。さあ!出発です。バスはあちこちのホテルに寄って乗客を乗せていきます。狭い橋をキリキリで渡ったりしながら最終的に30人以上になりました。いろんな国の人が乗ってました。日本人の方も。。。お仕事でNZに来られて二年ほど、11月に帰国するので小学生の娘さんと。

このバスは最北端のレインガ岬の灯台に向かい、その後、タスマニアビーチを90マイル南下するというツアーでした。
かなり遠い行程なので所要時間は11時間となります。まずは最初の休憩、Manginanginaというカウリの森に立寄り、遊歩道を歩くとNZで四番目に高いカウリの木を見たのですが。。日本人の方と話していて、これだったのかしら?でした。

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バスは途中、ランチ休憩した後、山というか丘をアップダウンしながら延々と走ります。普段、見ている牧場に比べると、この辺りの牧場は広い敷地をもち自然が残っている場所も多く荒々しい光景だと感じました。一本道だけど、延々とアップダウンが続くのでこの道をマイカーで運転するのは辛いかもしれないです。

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バスの運転手さんは常時、マイクをつけて、よく喋ります。基本的に走っている場所の説明です。が、私には早くて聞き取れないので息子の翻訳説明を聞きながら。。ぐーぐー。。けっこう他の乗客も寝てました。

さて、ここは緑と白と青が美しい場所ということで「カメラスポットです」とバスは一時停車しました。ブルーがきれいです。

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砂山の向こうはタスマニア海です。もうすぐ最北端です。

バスが駐車場に止まりました。
さあ最北端の灯台に向かいましょう!
灯台を目指して歩きながら、左手を見ると美しいビーチです。波は荒いですが。。
これはタスマニア海です。

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灯台が見えます。どんな人も歩かないと到達しない。けっこうな道のりですが、歩く歩く!!

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着きました!!
こんなに大振りな標識もないかも。TOKYO,LONDON,SYDNEY,LOS ANGELES…

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下を見るとタスマニア海と太平洋がぶつかり合ってます。すごく激しいタスマニア海です。

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バスは最北端の灯台を後にして、砂丘に向かいました。ここではソリで砂丘滑りを体験。

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登ったり滑ったりを繰り返し、子ども達は大喜びでしたが、ふたつのソリを抱えて登るパパは。。いい運動になりました。さて、そこからバスは突如、海に向かって行きます。私は行程をあまり知らなかったので、なんで?大型バスが川の中をどんどん進むのだろうと思ってました。そしてバスがタスマニア海に出て、戻らないで海岸線を南下しはじめて、これは凄い!と思ったのでした。

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どこまでも続く海を右に見て、かっては移住者が住んでいて、今は不毛の大地を左にバスは進んで行きます。ビーチは時折、川の流れと合流し少し深くなってますが、バスはその間の浅瀬をぬうように進んでいきます。運転手さんが時には深みにはまって動けなくなる時もあると言う。

タスマニア海の波の荒さが続きます。この場所にたどり着いた入植者は漁に出るのも命がけだっただろうと想像してしまいました。カウリの木とか、砂金とかが採れた時は良かったでしょう。けど、それを採り尽くしたら、住むにはキビシいところだったに違いないと思うのでした。

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人が放棄してしまった場所に野生の馬が棲む。

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90マイル、ただただ、この海岸線が続くのも驚きでしたが、そこをバスを走らせるという企画はたいへん面白いです。オットセイもいましたよ!

普通車も走ることはできるけど、海水と砂がつくのでお薦めできないです。(バスは岐路の休憩所で洗車してました。このバスの日課だそうです。)レンタカーで入れないのはそこにあると思うし、深みにはまったら大変です。

このバスツアー、北に旅行される方にはお薦めです!!

その後は帰るのみでホテルに着いたのは18時過ぎでした。長い一日でした。

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